RX-78-2 ガンダム


メーカー出荷日:2007年6月14日 税込価格:7140円

■SPEC
全高:18.0 本体重量:43.4t
ジェネレーター出力:1380kw、スラスター推力:55500kg
武装:ビーム・ライフル、ビーム・サーベル×2、ビーム・ジャベリン、ハイパー・バズーカ×2、ハイバー・ハンマー、ガンダム・ハンマー、60mmバルカン、スーパー・ナパーム




まずはフルハッチオープン状態。30代以上のファーストガンダムに熱中したガンプラ世代には嬉しいギミック。みんな『HOW TO BUILD GUNDAM』や『GANDAM CENTURY』を読んでフルハッチオープンができる模型を夢に見ていました。スケールが大きいから当然ですが、これまでのハイコンから大幅に進化した緻密な内部ディテールとなっています。
ちなみに最初は前腕部のハッチを開けるのに苦労しますが、斜め上へ平行にスライドさせてから開けます。閉じたときにまったく隙間がないように作られているんですね。
足の底面は重い金属パーツで重心が下になるので安定します。ランドセルのバーニアも金属製です。



コックピットハッチを開けるとこのようにコア・ファイターが見えます。なんとキャノピー部分の塗装がズレてた……。
この部分はいくら店頭で見ても選別できないですね。




顔はスミ入れがされてます。メインカメラとカメラアイはクリアーパーツ製。カメラアイは内部のモールドが透けて見えてカッコイイです。これは個体差でしょうが、口の部分がゼリーの様にクリアーになっています。この部分はカメラアイのパーツとつながっていて成形色が透明なのですが、ちょっと赤の塗りが薄いようです。また、胸中央の青いパーツ上端には、リタッチの跡(?)がありました。
アンテナはプラ製(ABS)で、先端はシャープに尖っています。嬉しいですが、予備がないので折らないように要注意です。




付属の装備。ビーム・ライフルの下の小さいパーツは、ビーム・ライフルを腰のうしろに装着するためのジョイントパーツ。その左にあるのは、バズーカをふたつ同時に腰に装着するためのアタッチメントパーツです。
装備にTV版第1話に出てきたスーパーナパームが入っているのがいいですね。





ベース(台座)にはすべての装備をキレイに飾れます。これはホワイトベースの中を再現しているようです。



ベース底面にはビームサーベルの発振部分を収納可能。
説明書の4番の部分にはこのパーツを「サーベルビーム」と書いてあります。これが正式呼称?




パーツの差し替えなしで完全変形するコア・ファイター。このサイズなのにスゴイ!! キャノピーまで開閉できます。開けるときは機首を完全に前に引き出しておきます。最初はそれがわからずに無理矢理開けようとして折りそうになりました。


▼変形シークエンス

翼をたたみ、機首をうしろに収納する。



機首を下に回転させ尾翼を前に動かす。



変形完了!! 機首の収納枠部分とランディングギアカバーに塗料のハミ出しが……。ここはデザインナイフで削れば簡単に修正できそう。




本体の下半身(以下Bパーツ)を引っこ抜くとこんな感じ。上半身(以下Aパーツ)にはダミーのコア・ブロックが入っています。この写真ではBパーツ側にダミーのコア・ブロックの底面部が付いています。



左が変形させたコア・ファイターのコア・ブロック形態。右がダミーのコア・ブロック。ダミーのコア・ブロック底部には腰の可動軸が仕込まれています。



変形させたコア・ファイターもきちんと収納できるのがスゴイ! ただし、こちらを収納すると回転や左右の傾きなど腰の可動が減ります。





肩のパーツは根元から上方に回転してここまで曲がります。
向かって左の肩に汚れがありますが、パール塗装されているので下地を削らないように消すのが難しそう。ふと気づいたら右肩のデカールのライン部分がいつのまにか薄くなってました。遊ぶときにこすったり触ったりしない方がよさそうです。



肘は2重間接になっていて180度近く可動。




当然立て膝もバッチリ。



足の付け根は、太ももの外装部がスライドして可動します。そのため股関節は前後に180度近く動くので股割りも可能!




ビーム・ライフルは後部が上方に持ち上がります。




ガンダムと言えばビーム・ライフル。ハイコンだとライフル系は薄いものが多いですが、これは厚さもしっかりあります。
ライフルを始めすべての武器は、手の平の突起に差し込んで固定できます。しかし、動かしているととにかく親指がポロポロ外れてストレスが溜まります!!! ベースとナパーム以外のパーツは部品注文できないので紛失しないように注意が必要です。





アタッチメントパーツを付けてバズーカを2本腰に装着。便利ですが、こんな設定アリ?






ビーム・サーベルとビーム・ジャベリン。




ガンダム・ハンマー! 




ベースにNゲージ用のフィギュアを置いてみました。1/150サイズですがピッタリです。
これはTOMYTECの「ザ・人間006 工場の人々」です。税込420円。Nゲージ用フィギュアは種類も豊富で安いです。
http://www.tomytec.co.jp/hobby/jyoukei/jyoukei_02.html


全体の感想としては、ハイコンのひとまわり大きいサイズ(9cm→12.5cmに)のため当然よく出来ています。精密感やデザインも含めて「小さくなった完成品MGガンダム」という感じです。
塗装行程600、マスキング680種類というだけあって塗りも満足。ただし、行程が多いためミスが多少あるのはしょうがないでしょう。手や関節部のPOM製パーツにもツヤ消しを吹いてるようで、塗装している周囲と馴染んでいます。
随所にカトキデザイン以降の現代的なディテールやデザインが入っており、個人的には昔の大河原もしくは安彦テイストではないのがちょっと残念です。とくに肩の装甲は多面形ではなくて直線にしてほしかったです。30代以上をターゲットにするなら同じ1/144のHGHUくらいシンプルな方がウケそうです。






総合評価(10点満点)… 9


高いけどスパコンはこれ一機で充分と思えるくらい優秀なコレクターズアイテムです。
やっぱり1/200サイズが好きなので、まずはこの技術をフィードバックさせてハイコンのファーストガンダムの残りMSを出してほしい!
そのあとにスパコンの続きを(もうお腹いっぱいだからなくてもいいけど)出してほしいです。